PCD座標計算ツール
PCD と穴の並び方を入れると、穴の X・Y 座標が出ます。 全周の等配のほか、円弧の上の等ピッチ、角度を1つずつ入れる形にも対応しています。 角度は X軸のプラス側が 0°、反時計回りがプラスです。
| No | 角度 | X | Y |
|---|---|---|---|
| 1 | 0° | 50.000 | 0.000 |
| 2 | 60° | 25.000 | 43.301 |
| 3 | 120° | -25.000 | 43.301 |
| 4 | 180° | -50.000 | 0.000 |
| 5 | 240° | -25.000 | -43.301 |
| 6 | 300° | 25.000 | -43.301 |
穴の間の角度 60° / 隣の穴の中心まで 50.000 mm
「表」は表計算に、「X・Y」はプログラムに貼る形です(小数3桁)。
計算式
X = 中心X + (PCD ÷ 2) × cos θ Y = 中心Y + (PCD ÷ 2) × sin θ
θ は穴ごとの角度です。並べ方によって、θ の決め方だけが変わります。
等配(全周) θi = θ0 ± 360° × i ÷ n 等ピッチ(円弧) θi = θ0 ± p × i 角度を1つずつ θi = 入れた角度そのまま i = 0, 1, … n−1 + は反時計回り、− は時計回り
θ0 は最初の穴の角度、n は穴の数、p は穴の間の角度です。
隣どうしの穴の中心の距離は PCD × sin(穴の間の角度 ÷ 2) で、等配なら PCD × sin(180° ÷ n) になります。
角度の取り方
0° は X軸のプラス側(3時の方向)、反時計回りがプラスです。 マシニングセンタの「穴の円」の命令(Haas の G70・G71、SINUMERIK の HOLES2 など)も、同じ向きで角度を取ります。
図面では、角度が上(12時の方向)から振ってあることがあります。そのときは読み替えが要ります。
12時から時計回りに30° → 60° 12時から反時計回りに30° → 120°
12時の位置は 90° なので、時計回りなら 90 から引き、反時計回りなら 90 に足します。
⚠ 角度の0°と回る向きを取り違えても、出てくる座標はどれも「それらしい」数字になります。 プログラムに入れる前に、右の図で 1番(塗りつぶしの丸)と2番の位置が図面と合っているかを確かめてください。
入力項目の説明
| 項目 | 何を入れるか |
|---|---|
| 穴の並べ方 | 等配:全周に等しく並ぶ。等ピッチ:同じ角度おきに並ぶが、一周しない(半円だけ、など)。角度を1つずつ:間隔がそろっていない |
| PCD | 穴の中心を結んだ円(ピッチ円)の直径。半径ではありません |
| 穴の数 | 円の上に並ぶ穴の数(1〜360)。等配・等ピッチのとき |
| 最初の穴の角度 | 1番の穴の位置。X軸のプラス側が 0°(−360〜360) |
| 穴の間の角度 | 等ピッチのとき。隣の穴との角度(0 より大きく 360 以下)。一周を超えて穴が重なる組み合わせは止めます |
| 回る向き | 1番から2番、3番…と進む向き。角度を1つずつ入れるときは使いません |
| 穴の角度 | 角度を1つずつのとき。1番の穴から順に並べます(−360〜360)。同じ位置の穴が2つあると止めます(0° と 360° も同じ位置) |
| 中心の座標 | ワーク原点が円の中心でないときに入れます。空欄は 0 として計算します |
使うときの注意
- 穴はすべて同じ PCD の上にある前提です。PCD が違う穴は、PCD ごとに分けて出してください
- 座標は小数3桁(0.001mm)で丸めて表示・コピーします
- 機械や座標系の取り方によって、角度の向きの約束が違うことがあります。使う機械の約束に合わせて、最初の数点をシミュレーションや試し加工で確かめてください
参考にした資料
確認日:2026-10-05。読んでいる時点の内容は、リンク先で確かめてください。
- Haas Mill Operator's Manual(p.140 G70 Bolt Hole Circle) — G70:開始角は3時の位置から反時計回り、穴は円の上に等間隔。G71:開始角・穴の間の角度(+か−)・穴の数で、円弧の上に並べる
- Siemens SINUMERIK 840D sl Programmierhandbuch(S.762 HOLES2) — 円の中心・半径・開始角・送る角度で穴の位置を決める。送る角度がプラスなら反時計回り
※ 計算は理論値です。穴の位置の精度は、機械・治具・工具の状態で変わります。 合格基準や測定方法は図面の指示や社内基準が優先されます。重要な寸法は必ず実測で確認してください。