カスプハイト計算ツール

ボールエンドミルのピックフィードと、削り残しの山の高さ(カスプハイト)を相互に計算します。 削る幅を入れれば、何本往復するか(パス数)まで出ます。平面を削るときの計算です。

何を出すか
工具と削り方

径は直径で入れます(ボールの半径はその半分で計算します)。カスプハイトは µm(0.001mm)で入れます。

パス数(入れなくても構いません)

ピックフィードの向きに測った、削る面の幅です。両端の1本を含めた本数を出します。

0.447 mm
ボールの半径5.000 mm
ピックフィード0.447 mm
カスプハイト5.00 µm
パス数113 本

パス数は、切削時間計算の「側面・輪郭」の行の「パス数(任意)」に入れると、 面を細かくしたときに時間がどれだけ増えるかまで出せます。経路長には1本ぶんの長さを入れてください (「パス数(任意)」に入れた数は、深さと切込みから出す本数より優先されます)。

計算式

カスプハイト  h = R − √(R² − (P ÷ 2)²)
ピックフィード P = 2 × √(2Rh − h²)

R = ボールの半径(径 ÷ 2)、P = ピックフィード

工具メーカーのカタログでは、近い値が出る式 h ≒ P² ÷ (8R) がよく使われます。 ピックフィードが小さいうちは、どちらでもほぼ同じ値になります。このツールは、円の式そのもので出しています。

この式は、旋削の理論粗さ(f² ÷ (8r))と同じ形です。 旋削では送りが、ボールエンドミルではピックフィードが、山の間隔になります。

パス数

パス数 = 削る幅 ÷ ピックフィード(切り上げ)+ 1

両端にも1本ずつ通すので、間の数に1を足します。幅10mm をピック0.5mm で埋めると、間が20、本数は21です。

使うときの注意

  • 平面を削るときの計算です。傾斜面や曲面では、ボールの当たる位置が変わり、山の高さも変わります
  • カスプハイトは理論上の山の高さです。工具の振れやびびりで、実際の面はこれより粗くなることがあります
  • パス数は、切り込む向きや工具の逃がし方によって前後することがあります

参考にした資料

確認日:2026-10-05。読んでいる時点の内容は、リンク先で確かめてください。

※ 計算は理論値です。実際の面粗さは、工具・機械・条件によって変わります。 合格基準や測定方法は図面の指示や社内基準が優先されます。